辛いこむら返りには、温めたりマッサージをしたりというような対処療法しかないのでしょうか。
できればそもそもこむら返り自体を起こらないように、予防ができるのが望ましいですよね。

そんな時に頼りになるのが鍼灸治療ですのでどんな効果があるのか、メリットデメリットは何かといった点、また気になる痛みなどについてご紹介していきます。



こむら返りの治療で鍼灸してもらうのは効果がある?

鍼灸治療は、鍼または熱により体に刺激を与えることで、痛みの伝播をブロックしたり、筋肉をほぐしたりといった作用があります。
また、自己治癒力・免疫力を高める効果があり、冷えやミネラル不足など様々な原因で引き起こされるこむら返りにも効果的です。

鍼灸院に通った方がよい人

こむら返りはスポーツ中や就寝中に起こることが多く、その際の対処として鍼灸院を利用するのはあまり相性が良くないでしょう。
こむら返りの頻度が高いな、と感じる人(これは個人の感覚で問題ありません)には予防や体質改善として鍼灸を利用するのがよいです。
こむら返りの怖いところは、発症を重ねるうちにクセになってしまうところなので、そうなる前に相談だけでもしておくのが望ましいですね。

鍼灸院に通うメリット・デメリット

メリット

鍼灸院に通うメリットとしては、専門家の鍼灸師に診てもらえるという点です。
意外と知られていませんが、鍼灸師を名乗るには「はり師」と「きゅう師」の2つの国家資格を取得していないといけません。

また、鍼灸師は万が一こむら返りを起こしてしまったときに効果的なツボを熟知しています。
ネットでもツボの場所が写真や動画でわかる時代ですが、やはり一人一人の体形は微妙に異なるため、プロに直接自分の体を通して教えてもらった方が安心・安全です。
国家資格を持つ専門家の施術・アドバイスなので非常に安心できるのが大きなメリットです。

デメリット

鍼灸治療は手術と違って、1度施術したら完治するというものではありません。
定期的に通い続ける必要があります。
当然ですが毎回の支払もありますので、お金もそれなりにかかります。



鍼灸治療ってどんなもの?痛くない?熱くない?

鍼とは「はり」、灸とは「お灸」の事ですので、鍼灸治療とは鍼またはお灸ないしは鍼とお灸の組み合わせで体に数多とあるツボを刺激していきます。
神経や内分泌系、免疫系等に作用し、筋肉の緊張をほぐし、循環機能の改善や鎮痛効果を得られると東洋医学では考えられています。

熱いのや痛いのは嫌なんだけど…

鍼灸治療を受けるにあたり、最も懸念するのが痛みや熱さです。
まず、鍼治療ではそれぞれの症状に合ったツボに鍼を打っていきますが、その際に血管や痛点を避けて施術をします。
全員が全員、全く痛みがないとは断言できませんが、少なくとも注射ほどの痛みを伴う治療法ではありません。

「お灸をすえる」という言葉が示す通り、お灸のイメージはとても熱くて、場合によっては火傷跡が残ってしまう…というのはもう昔の話です。
現在では発熱も煙も非常に穏やかなお灸が主流となっており、痛みや熱さ、体に残る跡については心配がいりません。

鍼灸治療はどこで受ける?

基本的には鍼灸院で施術を受けられます。
しかし、施術をする鍼灸師が在籍していれば、接骨院や整形外科、病院、美容サロンなどでも施術が受けられることもあり、意外と間口が広いのに驚くでしょう。
「鍼灸師が在籍していれば」という条件が大前提なので、訪問する前に在籍状況や勤務時間帯を確認しておきましょう。

鍼灸治療は高い?保険は効く?

鍼灸治療の相場は地域や施術時間によってまちまちですが、1回につき5,000円~と考えておいた方がよいです。
基本的に自費治療扱いですが、医師の診断書が発行された場合には保険治療に切り替えることも可能。
鍼灸院によっては自費治療であっても初診料が発生することもあるので、お財布の中身は多めに持っておきたいところです。