妊娠中に、こむら返りになりやすい原因は？簡単にできる予防と対策 | 足の悩みをスッキリ解決！足の痛みや疲れの対処法と予防方法

健康な人でも時々起こるこむら返りですが、妊娠中はさまざまな変化が体に起きるので、こむら返りなどが頻繁に起こるようになります。
でも、こむら返りが起きた時の対策や原因を知っておくと、慌てることがないので安心ですよね。

ここでは、妊娠中にこむら返りになりやすくなる原因や対処の仕方、予防法などをご紹介します。

妊娠中にこむら返りなりやすい。その原因は？

妊娠するとこむら返りになりやすくなるのは、いくつが原因がありますが、主なものは下記のようなことです。

妊娠中は出産に向けて、筋肉を緩めるホルモンが分泌され骨盤が緩みやすくなります。
骨盤が緩むと足の筋肉が伸びた状態になり、それを元に戻そうとするため足に負荷がかかり、立ち上がる、座ると言う日常の動作でも足がつりやすくなるのです。

赤ちゃんの成長とともにお腹がどんどん大きくなると、下半身の血流が悪くなるのでこむら返りになりやすくなります。
特に、妊娠中期以降はお腹が急激に大きくなるので、こむら返りの発生頻度も高くなります。

おなかが大きくて不安定な時期に、動けないほどの痛みのこむら返りはつらいですよね。

妊娠するとホルモンバランスが変化するため妊娠初期からこむら返りが起きやすくなります。
全妊婦さんの7割近くがこむら返りを経験しているそうです。

妊娠中はホルモンバランスの崩れや体型変化だけでなく、運動不足などでもこむら返りが起きやすくなります。

また、妊娠中期以降は成長する赤ちゃんに栄養分が送られるため、母体がビタミンやミネラル不足になりこむら返や足のつりが頻繁に起こる妊婦さんが多くなるのです。

妊娠前はこむら返りになったことがない人でも、妊娠するとなりやすくなります。
実際にこむら返りになった時、どのような対処をしたらいいのかご紹介します。

足がつったり、こむら返りが起きた時は、ふくらはぎを伸ばすことが大切です。

ただ、こむら返りになった時はとにかく痛いので、まずは座ってヒザを伸ばし、つま先を上に向けた状態で動かせるまで待ってみましょう。
ストレッチやマッサージはその後でOKです。

ストレッチのやり方は、こむら返りが起きた足先を両手でつかみ、ゆっくり手前に引っ張るようにします。
お腹が大きくて足先に手が届かない時は、タオルを引っ掛けて引っ張るのがオススメです。

また、かかとを壁にしっかりとくっ付けて押し付けるのも効果的ですし、パートナーがいれば足の裏側から押してもらうのもアリです。

こむら返りは、下半身の血流が悪くなって起こります。
妊娠中は特に冷えに注意したいものです。
こむら返りがおさまったら、ストレッチやマッサージも大切ですが、ふくらはぎをしっかり温めることも忘れないようにしましょう。

電子レンジでチンした蒸しタオルや、貼るカイロも有効です。
また、漢方の芍薬甘草湯は、こむら返りに即効性があるので常備しておくと安心です。

こむら返りになると、痛みが残る場合があります。
我慢できるならそのままでも大丈夫ですが、痛むようであれば温湿布がオススメです。

市販の鎮痛剤も効果がありますが、妊娠中は医師や薬剤師さんに相談してから飲むほうがいいでしょう。

こむら返りの原因や、なった時の対策についてはお伝えしてきました。
そこで、次にこむら返り予防のためにはどんなことをしたらいいのかご紹介しますので、参考にしてみてください。

妊娠中は、体が重くなり運動量が減ることで筋肉量が低下し、ふくらはぎの筋肉の収縮がにぶくなりこむら返りや足のつりが起きやすくなります。

こむら返りを予防するには、ウォーキングなど軽い運動をするのがベターですが、おなかが大きくなってくると大変かもしれませんね。

そんな時は、ふくらはぎを伸ばすストレッチや、軽くマッサージをしてみましょう。
洗い物をしながら足を伸ばしたり、テレビを見ながらさすったり・・と習慣にしてしまうといいですね。

また、お風呂上りや寝る前に行うと、就寝中のこむら返り予防に効果的です。

おなかが大きくなると、下半身の血流が悪くなります。
血行が悪くなると、体が冷えやすくなり筋肉も縮こまってしまい、こむら返りや足がつる原因になります。

こむら返りを予防するには、ふくらはぎを温かく保つことが大切です。
冬はもちろん、夏の冷房使用時もレッグウォーマーや靴下で保温するようにしましょう。

妊娠中はおなかの赤ちゃんに栄養を送るため、母体の栄養が不足しがちになります。
たとえば、カルシウムは赤ちゃんの骨や歯になるため、妊婦さんはカルシウム不足になってしまうのです。

血液中のカルシウムやマグネシウムが不足すると、こむら返りが起きやすくなると言われています。
なので、食事でミネラルやビタミンをしっかり摂ることが、こむら返りの予防につながります。

カルシウム・・乳製品、小魚、豆腐など
マグネシウム・・ナッツ、海藻、大豆、かぼちゃなど
ビタミンＢ・・豚肉、レバー、うなぎなど

妊婦さんのこむら返りは、上記のような方法で予防することができますので、こむら返りがツライ・・・という場合は試してみることをオススメします。