立ち仕事をしている人なら経験があると思いますが、長時間立ちっぱなしでいると、足やふくらはぎが痛くなったことはありませんか。
私は以前立ち仕事をしていたのですが、仕事が終る頃には足がむくんでパンパンになると同時にふくらはぎが痛くなりました。
では、なぜ立ち仕事でふくらはぎが痛くなるのでしょうか。
ここでは、ふくらはぎが痛くなる原因や効果的な対処法、予防法があるのかをご紹介します。
立ち仕事で足のふくらはぎが痛くなる原因は?
ふくらはぎが痛くなる主な原因は、冷えや運動不足などがあります。
そして、立ち仕事によるふくらはぎの痛みの原因は下記のようなものが挙げられます。
血行不良によるもの
立ちっぱなしでいるとふくらはぎが痛くなるのは、血液やリンパ液、水分などがうまく循環せず足にたまってしまうために起こります。
ふくらはぎは第二の心臓といわれ、足にたまった血液やリンパ液を送り出す働きをしますが、冷えて筋肉がかたくなると血液の流れが悪くなり、足の痛みやだるさを引き起こします。
筋肉の疲労
ウォーキングなど軽い運動をすると、筋肉が収縮しそれとともに血液が循環します。
ところが、立ちっぱなしの仕事など同じ姿勢を続けていると血液の循環がうまくいかなくなり、疲労物質がどんどんたまる上、筋肉の疲れなども重なりふくらはぎが痛くなります。
肥満で足にかかる負担増
体重増加により体を支えている足に負担がかかりり、ヒザの軟骨がすり減って炎症がおきます。
すると、ふくらはぎだけでなく、ヒザやヒザの裏側も痛くなることがあります。
食生活を見直し、軽い運動を継続して行い体重のコントロールをすることが大切です。
病気の可能性も・・・
長時間の立ち仕事では、長いこと静脈の壁に圧力がかかることになります。
すると、静脈にある血液の逆流防止の弁がこわれ、慢性的に血液が逆流するようになり静脈が盛り上がってきます。
これは下肢静脈瘤とよばれている血管の病気です。
ふくらはぎの痛みやだるさが続いたり、血管の浮き出しがある場合はこの病気の可能性もあるので、医療機関を受診することをおすすめします。
立ち仕事による、ふくらはぎの痛みに効果的な対処法
職場でできる対処法
大切なことは長時間の立ちっぱなしをなくすことですが、仕事なのでそうも言ってられないこともあるかもしれません。
なので、休憩中に足を意識的に動かしたり、ストレッチをすると良いでしょう。
たとえば、かかとの上げ下げを数回でもOKですし、足を前後に動かしてふくらはぎを伸ばすストレッチも◎です。
足のこり固まってしまった筋肉を動かすことで血液やリンパの流れがよくなり、ふくらはぎの痛み予防や痛み緩和につながるでしょう。
サポーターや着圧ソックスを使う
ちょっとしたストレッチと同様に効果的なのが、サポーターや着圧ソックスでふくらはぎに軽く圧をかけることです。
サポーターなどを着用すると血流が良くなるので、足にたまった血液や水分が循環しふくらはぎの痛みやだるさが解消します。
立ちっぱなしが長時間続くという人は、サポーターや着圧ソックスを試してみるのもいいですね。
オススメは下記のようなものです。
・パンテリンサポーター ふくらはぎアシスト
・働きながらメディキュット クイックリフレ
レッグウォーマーやソックスで冷えを防止する
足が冷えると血行が悪くなり、ふくらはぎが痛くなりやすいです。
血行不良にはサポーターが効果的ですが、中にはサポーターの締め付けが苦手という人もいるかもしれません。
その場合は、遠赤外線効果のあるソックスやレッグウォーマーの着用がおすすめです。
締め付けることなく、足を温かくキープしてくれます。
湿布などを貼るのも◎
ふくらはぎが痛くなってからサポーターをしても、なかなか痛みがひかないこともあるでしょう。
そんなときは、湿布や塗り薬を使いましょう。
サロンパスやアンメルツヨコヨコなどが定番でしょうか。
湿布は温感タイプのものをチョイスしてくださいね。
また、職場だとサロンパスのにおいが気になる・・・という人には、無臭タイプのものもありますので、使ってみてはいかがでしょう。
自宅でできる予防法で効果的なのは?
湯船につかる
普段はシャワーしか浴びないという人も、ぜひお風呂に浸かり水圧を利用して足にたまった血液やリンパ液を戻すようにしましょう。
また、ふくらはぎのマッサージも効果的です。
入浴中のマッサージは血行が良くなるだけでなく、疲労物質や痛みの元になる物質も排出されるので、積極的に取り入れるといいですね。
寝る時に足枕を使う
重力の関係で血液や水分が足にたまりやすくなるので、寝る時は足を高くすることをオススメします。
足を10センチほど高くして寝ることで、血液や水分の循環がスムーズになるので、ふくらはぎの痛みの原因になるむくみもスッキリします。
バスタオルをたたんで簡易的に足枕を作ることもできますし、足の形にフィットするビーズ素材の足枕も販売されていますので、自分にあったものを選んで使いましょう。
土踏まずを刺激
足の疲れや痛みがある時は、青竹踏みやゴルフボールを使って土踏まずを刺激するとラクになります。
道具がなければ、階段の段差を利用するのもいいですね。
足の裏には健康に良いとされるさまざまなツボがあります。
ツボを刺激すると心地良いですし、疲れや痛みが和らぐのでぜひ試してみてください。
マッサージ機もオススメ
手でマッサージすると疲れるし・・という人には、装着するだけでOKのマッサージ機がオススメです。
ふくらはぎに巻き付けてスイッチを入れると、エアーバッグでもみほぐすようにマッサージしてくれて、足の疲れをとりふくらはぎの痛みを予防してくれます。
手軽に使えるので、テレビを見たり家事をしながら足をケアできるのも魅力です。
体質改善でできる予防法
血管を健康な状態に保つ
足がだるかったりふくらはぎが痛くなったりする原因は、血行不良が考えられます。
筋肉を動かさずにいると血流が悪くなり、血管に老廃物がたまりやすくなります。
そうなるまえに、生活習慣を見直し健康な血管を維持できるようにしましょう。
血管を健康に保つのに効果的なことは次のようなことです。
生活習慣を見直す
肥満の人は運動不足気味のことが多く、ふくらはぎのポンプ機能がうまく働かず血行が悪くなりがちです。
ウォーキングなど、適度に運動をしてふくらはぎの筋肉を使うことが重要です。
また、食生活の乱れにも気をつけましょう。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、塩分や脂肪分の摂りすぎに注意をし、血流を良くするために水分はしっかりと補給することが大切です。
そして、タバコは血管を収縮させる働きがあり血行が悪くなるので控えましょう。
筋肉量を増やす
ふくらはぎの痛みは、筋肉量の低下なども原因です。
軽い運動を定期的に行い、ふくらはぎの筋肉を意識的に動かすようにしましょう。
たとえば、スクワットやかかとの上げ下げ、足指をギュッと閉じたり開いたりなど、気がついたときにやると効果的です。
体重を減らす
肥満で体重が増えるとそれだけ足への負担が大きくなり、ふくらはぎやヒザが痛くなる可能性があります。
肥満気味の人は、食べ過ぎに気をつける&運動を継続的に行うなどして、標準体重に戻すようにしましょう。
体の冷えを防ぐ
冷えで足の血行が悪くなると、ふくらはぎの筋肉がかたくなり、こむら返りやふくらはぎの痛みにつながります。
季節に関係なくふくらはぎを温めるようにしましょう。
体を冷やす冷たい飲み物もNGです。
常温のお水やスポーツドリンク、温かいスープなどがオススメです。